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大祭の幕開け 矢彦神社一、四の柱が里へ

2023年3月6日

山出し
 辰野町小野の矢彦神社御柱祭は5日、一の柱と四の柱の山出しが行われた。小野神社(塩尻市北小野)と合わせて「小野おんばしら」と総称される7年目ごとの大祭の幕開け。2本の柱を担当する小野地区の氏子ら約350人が参加し、御柱を山から里へと曳き出した。
 曳行は午前8時過ぎ、一の柱からスタート。安置していた山の神前を出発し、難所の通称大曲を巧みに下って進んだ。午後からはJR中央線と国道153号を横断。上町公民館下に曳きつけた。同一地区で2本の御柱を担当するため、一の柱を一定区間曳いた後、四の柱を曳き、再び一の柱に戻る形で進めた。
 この日は好天に恵まれ、穏やかな日差しは春の訪れを実感させる日和。家族連れや仲間同士の参加が目立ち、子ども木やりで参加した男児(8)は「練習通りに木やりができた。御柱に乗って木やりをしたのが気持ち良かった」、毎回祭りに参加しているという男性(74)は家族と小綱を曳き、「若い頃はてこ衆などとして御柱を動かしたが、曳子の一人として参加するのもまた楽しい」。
 小野地区御柱祭実行委員長の小澤達司さん(65)は「大勢の人に集まってもらい、盛り上がった。この熱気を5月の里曳きにつなげたい」と話していた。
 山出しはこの後、雨沢地区の三の柱が19日(日)、飯沼地区の二の柱が25(土)26(日)の両日。里曳き、建御柱は、小野神社と合わせ、5月3日(水=祝日)〜5日(金=祝日)に行われる予定だ。(写真は難所の大曲を越え、豪快に曳行される一の柱)