NEWS

長引くコロナ退散願う 諏訪市博物館に節分伝統「十二書き」

2023年2月3日

HP十二書き230202
 諏訪市博物館はきょう3日の節分に合わせ、諏訪地域では「十二書き」と呼ばれる節分行事を再現した。長引く「コロナ鬼」退散の願いを伝統行事に託す。
 同館によると、「十二書き」は「鬼の目」ともいわれ、まきを縦に二つに割り、平年は13本、旧暦では13カ月だったうるう年には12本の線を消し炭で書く。玄関や土蔵の入り口などに2本立て、節分の晩、中へ入ろうとする鬼が、その年の月数と違う数が書かれているため、年を間違えたと勘違いしているうちに夜が明け、鬼が家の中に入って来ないと言い伝えられる。
 いわれを記した説明文と共に、一足早い2日、同館正面玄関入り口の両脇に立てた。説明では、イワシの頭か目刺しの頭を焼いてカヤに刺した焼き頭という節分行事も紹介する。
 同館では2020年から企画している。中島透館長は「近年では、こうした風習を伝える家庭はほとんどなくなった。来館者に知ってもらう機会になれば」と話す。4日(土)には片付ける。
 (写真は、玄関口に立てられた線が引かれたまき)