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伝統の凍り餅作り体験 児童が地元住民の指導で

2023年1月12日

HP東小5年が凍り餅作り体験
 辰野東小学校の5年生が11日、凍り餅作りを体験した。米作りの学習で自ら育てたもち米を使って毎年挑戦しており、2クラス合わせて41人が、沢底の入村ふれあいセンターを訪れて挑戦。伝統の保存食作りを学んだ。
 児童が三つのグループに分かれて、餅を「つく」「のして切る」「包んで結ぶ」の作業を順繰りに体験。住民有志でつくる「さわそこ里山資源を活用する会」の会員約10人が指導に当たった。
 包んで結ぶ作業では、長方形に切った餅を障子紙で包み、わらで編むようにして5個を並べてくくり付けた。最初は思うようにいかない子が目立ったが、手ほどきを受け、最後はきれいにつり下げる形に仕上げた。
 わらを扱うのは初めてという児童は「餅を結ぶのは難しかったけれど、きちんとできたし、楽しかった」とうれしそう。「凍り餅は以前に高遠の親戚の家で食べたことがある。出来上がりが楽しみ」と話す児童もいた。
 餅は学校に持ち帰る分と活用する会が預かる分に分け、それぞれ水に浸して乾燥させる作業を繰り返し、完成させる。学校では3月に試食を予定しているそうで、活用する会では「今冬は冷え込みが強いので、いい凍り餅ができるのでは」と期待している。
(写真は、餅をわらでくくり付ける作業に挑戦する児童たち)