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大和電機女子ソフト 日本リーグ「初代女王」に

2022年12月1日

ネット大和電機優勝報告221130
 大和電機工業(下諏訪町東四王)の女子ソフトボール部が、本年度の日本リーグで優勝した。杉野公英監督(51)らチーム関係者4人が11月29日夕、役場に宮坂徹町長を訪ね、今季再編されたリーグの「初代女王」に輝いたことを報告。宮坂町長は「地元チームの優勝は町として誇り。自分事のようにうれしい」と喜んだ。
 1972年創立の同部は昨年まで、日本リーグ2部の所属。全日本実業団女子選手権優勝などの戦績がある。日本ソフトボール協会は今季から形態を変更し、これまでの1部はJDリーグ、2部は日本リーグに改編した。日本リーグは6チームずつ、プラチナとサファイヤの2セクションに分かれた。
 同部はプラチナに所属し、2回の総当たり戦などの結果で2位になった。11月には2セクションの上位2チームによる順位決定リーグ戦が行われ、同部は得失点差で1位になって優勝決定戦に進出。決定リーグ戦で敗れた靜甲(静岡)を延長10回タイブレーカーの末、3—2で下した。
 杉野監督(茅野市出身)は「メンバーが大きく変わり、育成の年だと思っていた。若いチームが一つにまとまり、勢いに乗った」と決定戦を振り返った。リーグ戦で打率・打点の2冠を獲得し、MVPにも輝いた長野商業高校出身の内野手・新海雪奈選手(21)は「ソフト人生の中で初めての金メダル。来年は3冠を目指したい」と語った。
 同部は今季、主力7人が引退し、新たに7人のメンバーが加わって19人の構成。このうち2人は県出身者。部長の芳賀仁さん(46)や同社専務の原雅廣さん(58)は、会社のバックアップや地域の協力に感謝し、「将来は地元の選手で優勝したい」。宮坂町長は「歴史あるチーム。今後も地元とつながり、地域を盛り上げてほしい」と期待した。(写真は、宮坂町長㊨と共に日本リーグ優勝を喜ぶ新海選手㊥と杉野監督)