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豊田伝統の上野大根 漬け込みに向け乾燥作業

2022年11月8日

HP上野大根干⑩し221107
 信州の伝統野菜として知られる上野大根「諏訪湖姫」の漬け込みに備えた乾燥作業が7日、諏訪市豊田上野で行われた。休耕田を使った特設の干し場には、井桁状に組まれた真っ白い大根が連なった。1週間ほど天日と風にさらして水分を抜き、来週中には漬ける。
 上野大根は、江戸時代には高島藩へ献上された古くからの特産品。長年の栽培でほかの大根との交雑が進み、本来のずんどうの形状や大きさにばらつきが出たことから、1995年に一代交配種育成法を全面的に導入、「諏訪湖姫」(2000年品種登録)として、本来の姿を守っている。
 歯応えの良い独特の漬物作りを担うのは、上野大根加工組合(笠原正夫組合長)の9軒13人。今季は、例年並みの8月下旬に種をまいた。場所によって生育のばらつきが出たものの、全体ではやや太め傾向という。
 午前中には、約1万1000本が加工所前に持ち込まれ、男性たちが洗浄機で大根の泥をきれいに落とし、傷が付いたものなどを除いた。午後は女性たちが中心になり、秋の日差しを浴びながら、熟練の技で美しい井桁状に整然と組み込んだ。
 笠原組合長(71)は「割れは少ないし、形状も悪くない。まずまずの出来栄えだと思う」と話す。今季も、もう1回、大根の乾燥と漬け込みを控える。最終的には昨季(約1万4000本)並みの漬け込みを見込む。
 (写真は、井桁状に大根を組み上げる女性たち)