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北京五輪陸上男子リレー銀の塚原直貴さん講演

2022年10月3日

221002塚原講演会
 岡谷市と市教育委員会は2日、市出身で2008年北京五輪陸上男子4×100メートルリレー銀メダリストの塚原直貴さん(37)を招いた「アスリートフェスティバルinおかや」を岡谷東部中学校で開いた。諏訪地域在住、在勤、在学の約110人が集まった第1部の講演会では、メダル獲得の裏側や競技人生、陸上から学んだことなどを熱く語った。
 市教委によると、塚原さんは東海大三(現東海大諏訪)高校、同大を経て富士通(東京都)に入社し、16年シーズンで引退。現在は佐久市の自動車販売会社に勤務する傍ら、競技の普及活動にも力を注ぎ、28年長野国民スポーツ大会の県競技力向上委員も務める。
 演題は「日本のお家芸!魂のバトンパス!!」。塚原さんは、リレー競技を「30センチのバトンをいかに速くゴールに運ぶかが醍醐味(だいごみ)」と紹介。日本代表が駆使したアンダーハンドパスにも触れ、オーバーハンドとは違って受け手に負担がかからず、加速しやすいことを説明した。
 9万人が集まったという北京五輪の舞台を振り返り、「自分に自信を持って臨まないと地に足が着かない感じがした」と塚原さん。リレーの前に100メートルでけがをしたことで「覚悟で持つことができた」とし、「4人で成し遂げること、一つのものをつくり上げる力はすごいと改めて思った」と語った。
 「夢や目標は持っていますか」と語りかける場面も。体が弱かったことや、高校1年の冬に競技を辞めるか悩んだことなど苦い経験を話しつつ、中学の卒業文集に「オリンピックに出る」と書いたことを明かして「その時に自分の志を立てたのは大きかった」とした。
 アスリートフェスは東京五輪のホストタウン事業の一環で19、21年度にも実施して3回目。市や諏訪地域のスポーツ振興やジュニア世代の競技力向上へ、本年度も企画した。
(写真は、バトンを手に語る塚原さん)