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迎え盆炎の輪 辰野町内各地で「どんぶや」

2022年8月15日

HP羽場のどんぶや2
 辰野町内の各地区で13日夕方から夜にかけて、火を付けたわらを振り回す「どんぶや」があった。迎え盆に合わせて行う伝統行事。子どもらが勢いよく回す炎の輪とパチパチと燃える音に、見守る人たちがお盆の訪れを感じていた。
 羽場区では地区内の墓地に区内の小学生全員と中学生有志、保護者らが集まり、午後6時開始。小学生はコンクリートの台の上に1人ずつ上がり、名前を名乗った後、日中に自ら麦わらをまとめて作った「どんぶや」に火を付け、振り回した。
 同区では一昨年は新型コロナウイルスの感染防止で、昨年は大雨で中止していて、3年ぶりの実施。子どもたちが懸命の面持ちで火を回すと、見守る友達や保護者からは「うまいぞ」の声や歓声、拍手が湧いた。
 辰野南小5年の女子児童は「最初は怖かったけれど、やり始めたら楽しかった。2年生の時よりうまくできた」。羽場子ども育成会の会長は「台風の接近で朝から天気が心配で、気が気でなかった。雨も降らずに無事でき、地域行事の伝承ができた」とほっとした表情だった。
(写真は、保護者らの見守る中で真っ赤な炎の麦わらを回す小学生=羽場で)