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御霊代を西宝殿へ 上社本宮で「宝殿遷座祭」

2022年6月16日

HP御霊代西宝殿へ3
 諏訪大社上社本宮(諏訪市中洲神宮寺)で15日、「宝殿遷座祭」が営まれた。神職や上社、下社の大総代ら約80人が参列。東宝殿から、「造営」(新築)された西宝殿へ御霊代(みたましろ)を遷(うつ)した。
 7年目ごとに1度の諏訪大社御柱祭で、御柱の曳き建てと並ぶ重要な祭事。本宮には東西の宝殿があり、大祭のたびに交互に建て替える。新築した西宝殿は、ヒノキやサワラで仕上げた木造平屋の三間四方(約30平方メートル)。昨年12月に地鎮祭、今月8日に竣工(しゅんこう)祭を執り行った。
 北島和孝宮司が「遷座の祝詞」を奏上し、雅楽が響く中、東宝殿から布橋を通って西宝殿へ御神宝が次々に遷され、最後は御霊代が乗る神輿(みこし)を担いで運び、遷座した。
 その後は、北島宮司が「鎮座の祝詞」を上げ、北島宮司と大総代が玉串をささげた。境内には多くの参拝者や観光客の姿があり、粛々と営まれる祭事をじっと見つめていた。
(写真は、御霊代が乗る神輿を西宝殿に遷す様子)