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根元固め鎮座願う 秋宮と春宮で「御柱固め祭」

2022年5月18日

御柱固め
 諏訪大社御柱祭下社里曳きから一夜明けた17日、8本の御柱が建てられた秋宮、春宮で「御柱固め祭」が執り行われた。6年後、2028(令和10)年の御柱祭まで、御柱が揺るぎなく倒れないよう氏子や世の中の平穏無事と共に祈る神事。北島和孝宮司をはじめ神職、下社関係の岡谷、下諏訪、上諏訪地区大総代、下諏訪町の各区長ら約60人が参列した。
 北島宮司が祝詞を奏上した後、「御柱固めの儀」が行われた。下諏訪町第五区の大総代(72)、第六区の大総代(71)が白丁姿の「大槌(おおつち)奉仕者」となり、2人の大総代が秋宮、春宮の各4本の根元を、重さ約30キロの木づちを振り上げて3回ずつ打ち固めた。
 両大総代は「重かった」と口をそろえ、「1200年続く御柱祭の重みを感じた。次のおんばしらまでしっかり鎮座いただけるよう、歴史の重みも感じながら打った」と話した。
 御柱固め祭に引き続き、御霊代(みたましろ=ご神体)がある春宮で、御柱曳建(ひきたて)終了奉告祭もあった。御柱見物に訪れた大勢の観光客が、厳かな神事の様子を見守っていた。(写真は、木づちで春宮二の根元を打ち固める大総代)