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諏訪大社御柱祭下社里曳き2日目 苦難乗り越え境内到着

2022年5月16日

HP秋一曳きつけ①
 諏訪大社御柱祭下社里曳きは2日目の15日、春宮(下諏訪町)で春宮一、春宮二、春宮四の建御柱が行われ、3本が勇壮に天を指して人力曳行の結晶が形になった。秋宮(同町)に建てる御柱4本は、停泊していた下馬橋などから曳行を再開。前日の曳行担当から引き継いだ地区の氏子が気持ちを一つに市街地を進み、3本が境内に曳きつけられた。最終日のきょう16日は、残り5本の建御柱が行われる。
  建御柱は、新型コロナウイルス感染対策で境内が「密」になるのを防ぐため一般の観覧は制限して実施。境内で車地(かぐらさん)を使って御柱を支えるワイヤを巻き上げると、徐々に立ち上がった。乗り手はおんべを振り、柱が直立すると柱の先端から垂れ幕を掲げ、セレモニーで宝投げも行われた。
 秋宮の4本は大門通りを下って国道号を横断すると、魁町方面に進んだ。里曳きの難所の一つ、ほぼ直角の曲がり角では元綱、てこ、追掛綱の係が力を結集。掛け声で気勢を上げ柱を動かして通過し、秋宮境内を目指して曳行を続けた。大社通りの上り坂や境内への曳き上げでは最後の力を振り絞り、「よいてーこしょ」の声に合わせて綱を曳いた。
 国道20号では、町御柱祭実行委員会が取りまとめて行う「神賑(にぎ)わいパレード」の一環で長持が練り、四ツ角交差点では花笠踊りなども披露された。四ツ角駐車場ではラッパや太鼓の演奏ステージが繰り広げられ、沿道には地域住民や観光客が詰め掛け、にぎわいを見せた。
(写真は、境内に入り、曳きつけ地点目前の秋宮一の御柱。「よいさ」と声を合わせて最後の力を振り絞った)