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上社里曳き建御柱で閉幕 天突く8本神となる

2022年5月6日

HP諏訪3紙A面写真
 諏訪大社御柱祭の上社里曳きは最終日の5日、本宮、前宮それぞれにフィナーレの建御柱が行われ、氏子の思いを乗せた計8本が「神の木」となって境内にそろい立った。
 各柱は、先端を三角すい状に整える「冠落し」からスタート。声の限りを尽くした木やりや鼓笛の応援を受け、斧取り衆が豪快に木っ端を飛ばしながら、交代で斧を振るった。
 豊平・玉川地区が奉仕する本宮一は、「天に地に人に平和を願う」「示せコロナに負けない心」と、世情に立ち向かうメッセージを境内に掲揚。午後2時半すぎにいよいよ建御柱が始まり、綱を巻く車地が回ると、おんべを持った氏子を乗せた柱が徐々に角度を上げ、祭りの終幕を惜しむようにゆっくりと立ち上がっていった。垂直になると、てっぺんに御幣を打ち付け、諏訪人の心意気を示した。
 セレモニーでは「尽人事待天命 豊平の郷 玉川の郷に栄光あれ」と書いた懸垂幕を柱から下げ、最高潮の盛り上がりの中、万歳三唱。周辺には子どもからお年寄りまで大勢が詰めかけ、華麗な雄姿を見届けた。
(写真は、垂直に立ち上がり、有終の美を飾った本宮一)