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上社里曳き2日目 力結集 堂々曳きつけ

2022年5月5日

HP諏訪3紙A面
 諏訪大社御柱祭上社里曳きは2日目の4日も快晴で、絶好の祭り日和。前宮の4本は安置されていた御柱屋敷(茅野市宮川安国寺)をいよいよ出発、本宮の4本も前日の停泊地点から再び動き出し、全ての柱が難所を乗り越えて境内へ曳きつけられた。
 諏訪市の四賀・豊田地区が奉仕する前宮一では、大総代らが初めて氏子の手で曳かれる柱を前に「我慢に我慢を重ねた分、きょうは思い切り楽しもう」と呼びかけ。氏子たちは「よいさ、よいさ」と、ため込んだエネルギーを爆発させて県道岡谷茅野線を進んだ。昼に近づくにつれて曳子の人出も増し、祭りらしい光景が広がった。
 境内入り口からの急坂曳き上げは、前宮の柱で一番の見せ場。「一気に上げるぞ」の声を合図に力を結集し、めどてこに氏子を乗せたまま鳥居や十間廊を見事にかわすと、堂々の曳行に大きな拍手が沸き起こった。 
 本宮の柱は東参道直前の「わかされ」で停泊していた一の柱を先頭に出発し、名残を惜しむようにゆっくりと進行。最後の難所となる境内突入では、めどてこの傾きに注意しながら幅ぎりぎりで鳥居をくぐり抜けた。
 前宮一の林泉大総代(64)は「予想より大勢の氏子が参加してくれて無事に成し遂げた」と安堵(あんど)し、「山出しが車両運搬になった分、1日でよく頑張ってくれた。みんなの笑顔が印象的。建御柱できれいに締めくくりたい」と話した。
 最終日のきょう5日は本宮、前宮計8本の建御柱が行われる。
(写真は、境内曳き上げの難所を越えた前宮一。曳きつけ地点は目の前)