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西山公園「千本桜」 植え替え費用ふるさと納税型で募る

2022年4月5日

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 諏訪市は、西山公園(湖南)の「千本桜」を次世代に残すため、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で、桜の植え替え費用を募っている。目標金額は100万円。市は「木の世代交代を進め、いつまでも山一面の桜が楽しめるようにしたい」と協力を呼び掛ける。
 「千本桜」は、1979年の公園開設時、地元住民がソメイヨシノを中心に千本といわれる桜を植樹したことが由来。諏訪地方でも有数の花見名所だが、近年は老木や樹勢の衰えによる立ち枯れ、倒木が増え、その数は約300本まで減っているという。
 市は昨年度、地元の北真志野区の住民でつくる西山公園愛護会と連携し、5カ年計画の「西山公園桜再整備事業」に着手。4年がかりで公園利用者に危険を及ぼす可能性のある老木などを伐採、生育環境を整え、最終年度の2025年秋に桜を植樹する考えだ。植え替える桜の本数は約70本を予定している。
 本年度から25年度までの総事業費600万円のうち100万円をCFで募る。目標金額を超える寄付が集まった場合は、より多くの桜の植え替えに活用するという。
 募集は6月29日(水)まで。ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」か、市都市計画課公園緑地係で申し込む。諏訪市内在住者には返礼品がないが、寄付金控除を受けられる。市外の人には寄付金額に応じ、桜植樹招待券や上諏訪温泉宿泊クーポンなどの返礼品を用意している。
 (写真は、山をピンクに染める西山公園の「千本桜」)