NEWS

木落し観覧席を中止〜町御柱祭実行委〜

2022年2月23日

実行委220222
 下諏訪町御柱祭実行委員会は22日、臨時役員会を総合文化センターで開き、諏訪大社御柱祭下社山出しに合わせて設置する有料観覧席について中止すると決めた。諏訪大社大総代が、新型コロナウイルス感染症の影響で木落しを含め山出しの人力曳行を断念すると発表したため。チケットの払い戻しなどの手続きの準備に入り、里曳きに向けて取り掛かっていくとした。
 実行委は昨年12月に策定した実行委独自のガイドライン(指針)で、県が独自に6段階で設ける感染警戒レベルが「4」以上の場合、観覧席の中止を想定。1月には指針を一部改訂し、感染症対策を更に強化した上で設置、運営する方向で準備していた。
 設置を予定していた場所は前回と同様に木落し坂下の砥川河川敷。チケット販売実績は、インターネットによる1次分で約2千枚、旅行会社向け先行分で約2千枚、決済前分で約千枚の計約5千枚(21日時点見込み)。工事は観覧席用の砥川瀬回しを終え、第2期の整備にも入っていた。
 役員会には約20人が出席し、事務局の町産業振興課が提示した中止案を承認。会長の宮坂徹町長は「観覧席にはかなりの申し込みがあったが、中止せざるを得ない」とし、実行委員長の小林秀年下諏訪商工会議所会頭は「経済損失も大きい。里曳きで責任を果たしたい」と話した。
 実行委では、下社里曳きに合わせて「神賑(にぎ)わいパレード」を計画する。現在、参加する各種団体と調整中で、独自のガイドラインに沿い感染症対策を講じた上で準備をしていくという。 
(写真は、役員会であいさつをする宮坂町長)