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主役の巨木8本間近に 下社の御用材 棚木場でお披露目

2021年11月4日

仮置き写真
 諏訪大社下社の大総代でつくる御柱祭下社三地区連絡会議は3日、下諏訪町の東俣国有林で伐採され、安置された御用材8本のお披露目会を同町の棚木場で開いた。御用材の状況を確認し、来春の大祭に向けて士気を高めた。
 秋宮と春宮に建てる御用材は5月に伐採。同会議によると、10月18日〜29日に重機などで仮搬出した。安置場所は山出しの始点付近。8本を横に並べ、周囲にはシラカバを立ててしめ縄を張った。来年3月に予定する木造りまで、同所に安置するという。
 秋宮一の御用材は目通り周囲3.62メートル、春宮一は3.33メートルで、長さは共に22メートル。小松正夫会長(71)は「第1段階の伐採、第2段階の仮搬出が終わった。8月の豪雨で道路環境が芳しくなかったが、何とか当初予定の10月末までに仮搬出できた。(御用材は)立派で、この状態なら問題はない」とした。
 お披露目会では、大総代は御用材を写真に収めたり、御用材の状況を確かめたりした。以降、御用材は氏子へ公開する。同会議では「豪雨の影響で、今も通行止めになっている道もある。ルールを守って見てもらいたい」とする。
 曳行などについてガイドラインを策定しているといい、広報担当の北村卓也顧問(68)は「今はコロナが落ち着いているが、大祭は半年後でどうなるか分からない。氏子も大祭がどうなるのか気になっている。今月中に公表できるよう進めていく」と話した。(写真は安置されている御用材を確認する大総代)