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下諏訪町第六区有志 模擬御柱用材を伐採

2021年3月8日

HP模擬御柱伐採
 下諏訪町第六区の有志でつくる模擬御柱会は7日、樋橋地籍の私有林で、諏訪大社下社御柱祭木落し坂上に設置する模擬御柱用材の伐採を行った。模擬御柱は、下社山出し終了後に毎回取り換えており、新しい柱は来年4月に据え付けられる。
 同会員と六区の有志ら約40人が参加。樋橋分教場跡上の山林に入り、準備の後、木が倒れる側に切れ込みを入れる「受け口」を付ける作業から始め、チェーンソーやのこぎりなどを使って、斜面側に無事切り倒した。
 所有者から無償提供された用材は、目通り周囲約2・5㍍の立派なモミの木。木落し坂下の私有林まで搬出して約1年間保管し、来年2、3月ごろ「輪なぐり」を通すめど穴、追掛穴などを設ける木作りを行い、下社山出しの一週間後に設置する予定。
 模擬御柱は、木落し坂を訪れる観光客に祭りの臨場感を味わってもらおう—と2004年の御柱祭終了後に設置され、同会が祭りごとの取り換えや、年1回の「化粧直し」などを奉仕している。
 小松直人会長(71)は「用材提供者に感謝しながら、安全に伐採することができた。コロナ禍が収束して無事山出しが行われた後、地元の皆さんや観光客に楽しんでもらえるよう設置したい」と話していた。
 現在の模擬御柱は、ことし11月に撤去する。
(写真は、模擬御柱用材を伐採する第六区有志)