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ネットワーク生かし誘客へ 諏訪観連が信金と協定
2017年9月30日
諏訪地方観光連盟(会長・金子ゆかり市長)は29日、観光振興へ連携する協定を、諏訪信用金庫(今井誠理事長)と結んだ。金融機関が地方の観光団体と協定を結ぶのは、全国的にも珍しいという。全国の信金のネットワークを生かして諏訪の魅力を発信するなどし、誘客促進を図っていく。
協定は、これまで単発的に行っていた連携をベースに、観光振興に向けて取り組みを強化する内容。▽全国の信金に諏訪地方の観光や特産品の情報を発信する▽外国人観光客の誘致施策などに関する情報を提供する▽各信金主催の団体旅行が来訪した際に協力して出迎える▽情報交換を継続的に行う—の4項目を定めた。
同日市役所で締結式があり、観連の金子会長と諏訪信金の今井理事長が協定書を交わした。金子会長は「6市町村の全体的な観光を見据えたお力添えは、観光振興の追い風になる」、今井理事長は「観光は諏訪地域の経済の柱の一つ。これまで以上に全国に情報発信し、観光客のニーズに応える新たな発想を、一緒になって考えていきたい」と述べた。
観連事務局と諏訪信金によると、昨年度は11の信金から2200人の団体旅行者が来訪。本年度は2金庫の2千人が訪れ、冬にかけて更に4500人が来訪する予定という。今後、全国の信金や観光業者に利用してもらうパンフレットを共同で作ったり、アイデアを共有したりして、一層の誘客を目指す。
事務局は「信金の全国ネットワークの強さを感じる。団体客の来訪実績はあるので、個人客として再来訪してもらえるよう魅力を発信していきたい」と話した。
(写真は、協定を結んだ諏訪信金の今井理事長=右から2人目=と観光連盟の金子会長)