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15日に「伊那能」公演先立ち小学生体験講座も

2026年11月5日


 伊那市の県伊那文化会館で15日(日)、第35回「伊那能」が開かれる。公演に先立ち、同市などでつくる実行委員会は地域住民に能楽に興味を持ってもらおうと体験講座を企画。10月末には同市長谷小学校であり、4〜6年生29人が日本の伝統芸能に親しんだ。
 講師を務めたシテ方観世流能楽師の中家美千代さんは、能が約700年近く前から続く演劇で「日本版のミュージカルのようなもの」と紹介。天女と漁師が登場する演目「羽衣」の動画の一部を流し、演じ手は「漁師は強い声、天女は高くきれいな声を出している」などと説明した。
 児童は実際に能面をかぶると、目元に小さな穴が空いているだけという視野の狭さを実感し、6年児童(12)は「視界がごま粒ぐらいしかなくて、一点しか見えなかった。この視界で演じているのがすごい」と話した。
 演じ手の台本を読んだり、扇を持って舞ったりする体験もあった。中家さんは「能楽は知らない世界だと思うけれど、少しずつ親しんでほしい」と呼びかけた。
 伊那能は能と狂言、仕舞の5演目のプログラム。能の演目は「熊野(ゆや)」で、平家の平宗盛の寵愛(ちょうあい)を受ける熊野が宗盛に翻弄(ほんろう)されながら病の母を思う粗筋。シテ方観世流の能楽師、坂井音雅さんや坂井音晴さんらが出演する。
 狂言は田舎者と詐欺師のやりとりを描く「仏師」で、狂言方大蔵流の狂言師、山本泰太郎さんが主役の「シテ」を演じる。能を簡略化した仕舞は「野宮」「田村」「船弁慶」の3演目を上演する。
 午前10時半開場。チケットは葵席8000円、S席6000円、A席3000円(当日はいずれも500円増)。上映前の15日午前11時からは能と狂言について学ぶ鑑賞講座を開く。入場無料。
 予約、問い合わせはアド・コマーシャル伊那能係(フリーダイヤル0120・0265・76)へ。