NEWS

諏訪地域初のクラフトジン 岡谷の豊島屋が商品化

2026年10月30日


 清酒「神渡」醸造元の豊島屋(岡谷市本町)が、蒸留酒「クラフトジン」を造った。諏訪地域初といい、商品名は「EIGHT SUMMIT GIN(エイトサミットジン)〜山ノ国ノ神(ヤマノクニノジン)」。地元などのボタニカル(自然由来の素材)で香りや風味を付けたといい、林慎太郎常務(54)は「日本酒造りで培った技術で、地域の個性を出した」と語る。
 ジンは、ベースのスピリッツにボタニカルの香りを加えて造るという。岡谷市産のサンショウと月桂(げっけい)樹、諏訪市産のクロモジと本カリン、茅野市産のシラビソの新芽、上高地産の百花蜜(蜂蜜)、輸入したジュニパーベリー(セイヨウネズの実)とコリアンダーを使用。銘柄は8種類の素材と、八ケ岳にちなんでいる。
 食生活の変化に伴い、日本酒だけではカバーできない需要に応えようと考える中、地域の素材を生かせるクラフトジンに着目。2022年のスピリッツ製造免許条件解除を受け、24年に蒸留器を導入。試作を繰り返して完成にこぎ着け、9月下旬に発売した。
 アルコール度数43%。岡谷市のうなぎ料理にも合うとする。蒸留担当の伊東七海さん(29)は「試行錯誤しただけあってきれいにまとまり、長野らしい自然の感じを出せた」と話す。
 29日には、林常務と伊東さんが市役所を訪ね、早出一真市長に製品化を報告。早出市長は「地域の素材を使って造られたことは価値がある。主力商品として世に出ていけば」と期待した。
 500ミリリットル入りで税込み3300円(箱入り3630円)。県内外の一部酒専門店が取り扱い、飲食店も提供している。問い合わせは同社清酒部(電0266・23・1123)へ。
(写真は、完成したクラフトジンを手にする林常務と伊東さん)