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天狗に泣き声一段と 辰野町の神明神社でお舟祭り
2026年10月19日
辰野町北大出の神明神社で18日、天狗(てんぐ)が境内を暴れ回る伝統の「お舟祭り」があった。地域住民扮(ふん)する天狗が「ホーホー」と奇声を上げて子どもたちをさらい、境内には見物人の悲鳴や歓声が響いた。
区民が青竹で飾られた舟を担いで神殿前まで運び、中から天狗が登場。順番に3匹が舟から飛び降り、「怖い」「助けて」と泣きわめく子どもたちを抱きかかえて舟に連れ去った。
天狗は境内を駆け回り、傾斜から転がり落ちる場面も。地元住民のほか、写真愛好家も多く集まり、カメラを構えて天狗の姿を収めていた。天狗が舟に戻ると、見物人は天狗と一緒に出てきた獅子舞に頭をかんでもらった。
地元が羽場で滋賀県から来た女性(37)は、1歳8カ月の息子が天狗に連れ去られ「普段はあまり怖がらないが、珍しく怖がって泣いていた。天狗の御利益をもらってけがなく健康に育ってほしい」と話した。
祭りは町無形民俗文化財に指定され「奇祭」とも呼ばれる。毎年同区の各小路が祭事当番を担い、ことしは宮下・上垣外の区民でつくる「隆起社」の約20人が担当した。「少人数での準備だったが、みんなの協力で成功できた。伝統ある祭りなのでこれからも続いてほしい」と願っていた。
(写真は、泣きわめく子どもをさらう天狗)
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