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火星衛星探査機にnittoh(諏訪市)開発レンズ 20日に打ち上げ
2026年10月18日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が20日(火)に打ち上げる火星衛星探査機「MMX」に、光学機器メーカーnittoh(ニットウ、本社・諏訪市湖南)が開発したレンズユニットが搭載される。2018年から試作と実験を繰り返した専用レンズで、諏訪の工場で磨き抜かれた技術が宇宙へと飛び立つ。
日本として28年ぶりの火星探査機の打ち上げで、火星の衛星「フォボス」を目指す計画。衛星で砂や岩石を採取し、サンプルを携えて約5年後に地球に帰還する。成功すれば、世界初の火星圏からのサンプルリターンミッションとなる。
同社はこれまで小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載された探査ロボットや、月面探査機「SLIM(スリム)」にレンズを供給。過酷な環境に耐える性能と精度が求められる宇宙関連機器の研究開発を通じて技術力を高めてきた。
今回の火星探査機に提供したのは、上諏訪工場で組み上げた航法カメラ用レンズ、鉱物解析用レンズ、3次元計測用レンズの3種類。衛星の地形を読み取って目標地点に着陸したり、採取したサンプルを分析したりするために必要な製品だという。
執行役員の関根一秀開発本部長は「一番は、宇宙との環境の違いが難しかった点になる」と説明。真空環境と激しい温度変化、降り注ぐ放射線といった課題に対応するため、レンズの材料から見直した。またロケットの振動と衝撃に耐える高い剛性も求められた。
探査機はH3ロケット10号機で種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられる。およそ1年をかけて火星圏に到達し、もう一つの衛星「ダイモス」の観測を含めて3年ほど調査を行う。
関根開発本部長は「まずは打ち上げが成功するように願っている。無事にミッションを全うできるか、心配でもあり楽しみでもある」と期待している。
(写真は、レンズを手にする開発チームの皆さん)
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