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辰野町川島区民 横川渓谷の観光課題探る

2017年7月9日

ガイドワークショップHP用

 辰野町横川渓谷原生林トレッキングの本年度第1回モニターツアーを17日(月=祝日)に控え、川島地区住民らを対象にしたワークショップが7日、蛇石の里であった。観光モデルコースの開発に向け、参加者がざっくばらんに課題や期待することなどを出し合った。
 2015年9月に同トレッキングが「新日本歩く道紀行100選森の道」に認定されたことを受け、町は観光客入り込み増を狙って16年度から観光モデルコースに位置付け、スタンプ帳や観光ルート看板の作成など環境整備を進めた。
 本年度は事業が住民主導で根付いていくよう、観光ガイドの養成や観光客の受け入れ態勢の確立など、地元の受け皿作りを始めており、ワークショップもその一環。まちづくりのコンサルタントであるまちひとこと総合計画室の田邊寛子さんを講師に招いた。
 田邊さんは、他市町村の事例を紹介しながら「ターゲットは観光客でなく、他地区に住む町民という考え方があってもいい」「まち歩きを通して宝を探しながら、まちを磨くツールに使ったらどうか」などとアドバイス。グループに分かれた参加者は、トレッキングやツアーに対して「心配なこと」「期待すること」「やってみたいこと」をそれぞれ出し合った。
 参加者の一人が「ガイドを養成するなら全町的に呼び掛けるべきだろう?」と持ち掛けると、田邊さんは「それを課題として書いて下さい」と促すなど、自由な雰囲気で意見を書き合っていた。

ビブスと帽子をガイド用に購入

 町はモニターツアーに向け、観光ガイドが着用するビブスと帽子20セットを新たに用意した。17日のツアーでお披露目する。
 デザイナーの寺田晶子さん(東京)に依頼し、ビブスの胸には「ヨコトレ」のロゴ、背中と帽子にはアルファベットで「ヨコカワ バレイ トレッキングガイド」の文字を刻み、かわいいイラストも入れた。
 県の地域発元気づくり支援金を受け、拡声器や救急セットなどと合わせて購入。好評の観光ルートマップも増刷する。
(写真は、車座になって思ったことを書き込む参加者)