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鎌倉期築造の山城紹介 岡谷美術考古館で「四大城址」企画展
2026年8月21日
岡谷市内で鎌倉時代に築かれた四つの山城を紹介する企画展が、岡谷美術考古館で開かれている。「岡谷市四大城址(じょうし)—戦乱の信濃を望む—」と題し、城の間取り図に当たる「縄張(なわばり)図」や、それを基に学芸員が作った立体模型、現在の城跡の写真などを並べ、当時の姿や歴史を発信している。9月13日(日)まで。
同館によると、山城に焦点を当てた展示は初めて。これまで、市内に史跡が多く残る縄文時代をはじめとする古代は取り上げてきたが、中世の歴史についても知ってもらおうと企画した。
紹介するのは花岡城(花岡区)、小坂城(小坂区)、高尾山城(三沢区)、峰畑城(駒沢区)。近代の城とは異なり、天然の山や丘陵などを利用して造られた。縄張図からは、敵の侵入を防ぐための堀や土塁(どるい)、出入り口や通路などを、地形に合わせてどのように配置したかが分かる。城ごとに立地や城主、城歴などを紹介する資料も添えられている。
模型は弁当用のプラスチックぶたを重ねて作られていて、図では分からない山城の高さや大きさを表現。四つの城を比較することもできる。鎌倉時代から戦国時代の岡谷の歴史や、山城ができた背景などを知ることができる資料も展示している。
学芸員の齋藤春香さんは「展示を見て興味を持って現地に足を運ぶなど、岡谷の歴史を知る切っかけになれば」と話す。
初めて岡谷図書館と協力し、1階「交流ステーション」には展示に関係する書籍を用意。貸し出しも行っている。
開館時間は午前10時〜午後6時。入館料は580円(小中学生290円)。水曜日と祝日の翌日は休館。問い合わせは同館(電0266・22・5854)へ。
29日に関連イベント
岡谷美術考古館は29日(土)午前9時から、岡谷市湊の花岡城跡(花岡公園)を学芸員が案内する催しを現地で開く。開催中の考古企画展「岡谷市四大城址—戦乱の信濃を望む—」の関連イベント。同日に長野、山梨両県で行われる「武田信玄狼煙(のろし)リレー」に合わせて計画し、狼煙上げも見学して中世の山城の役割について理解を深めてもらう。
企画展では花岡城を含め、現在の市内で中世に築かれた四つの山城を紹介。同館によると、いずれも武田氏の侵攻で廃城、狼煙台となったといい、花岡城は武田信玄の弟・左馬助信繁が守っていた時期もあったとされる。
催しは「花岡城跡現地探訪と狼煙見学会」と銘打ち、同館の齋藤春香さんが案内する。敵を迎え撃つため、平らな場所に設けられたという「主郭(しゅかく)」「二の曲輪(くるわ)」や、進入を防ぐために壁状に土を盛った「土塁」の遺構を確かめる。狼煙上げは午前10時ごろの予定で、花岡城跡では5年ぶりという。
先立って23日(日)午前11時からは、齋藤さんが企画展のギャラリートークを行う。
齋藤さんは「身近な山に城があったことを知り、当時の在り方を考える機会にもなれば」と話す。
いずれも参加無料で、申し込み不要。ギャラリートークのみ入館料がかかる。現地探訪は公園駐車場集合で、近隣の駐車場や公共交通機関の利用を呼びかけている。問い合わせは同館(電0266・22・5854)へ。
(写真は、市内の山城の見取り図と模型などが並ぶ会場)
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