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思い出の古材に息吹を リビセンの旧城北小床板回収進む

2026年7月17日


 諏訪市小和田の古材リサイクル「リビルディングセンタージャパン(リビセン)」は、解体工事が始まった旧城北小学校(同市大和3)で体育館床材などの回収作業を進めている。市の公共施設で古材が売却されるのは初めて。資源循環を生み出す新たなモデルケースとして、学校の思い出が残る古材を内装建材や家具材へとよみがえらせる。
 同校は1966年4月に開校。市内小中学校の再編により2021年3月で閉校し、その後は是枝裕和監督の映画「怪物」のロケ地としても活用された。校舎は本年度中に取り壊される予定で、6月末に解体工事が始まった。
 市では、施設に関係する教育総務課、スポーツ課、都市計画課の連携により、同校と市武道館(高島1)の古材の一部を売却する一般競争入札を実施。廃棄物を減らし、脱炭素化を進める試験的な取り組みとして引受業者を募った。
 空き家などから古材や古道具を回収する「レスキュー」と呼ばれる活動を続けるリビセン。同校の作業は16日から24日(金)までを予定し、床材と壁材の一部を剥がして搬出する。
 初日はリビセンの運営に協力するボランティア「サポーターズ」を含めて24人が参加した。朝のラジオ体操で全身を動かし、「学校さん、お疲れさまでした」と声を合わせて作業に取りかかった。
 元同窓会長の男性は、体育館で行われた卒業式が思い出に残っているという。作業を見守りながら「形は変わっても、学校の一部を利用してもらえたらありがたい」と話した。
 リビセンでは、古材の活用や販売を検討している。学校の記憶が詰まったオリジナルプロダクトを制作し、市のふるさと納税の返礼品が開発できないかと思い描いている。
 担当の男性は「地域の皆さんが大切にしてきた施設の歴史が、次につながるように頑張りたい。レスキューの取り組みが全国的に広がっていけば」と願っていた。
(写真は、剥がした床材のくぎを抜く参加者)