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まち全体を「美術館」に 9月から諏訪ノ湖芸術祭

2026年7月7日


 岡谷市を舞台に昨年、初開催されたアートの祭典「諏訪ノ湖(すわのうみ)芸術祭」が、会期を大幅に延ばして9月から1カ月間にわたって行われることが決まった。民間主導の実行委員会(通称・湖の座)が主催し、初回は取り壊しが決まっているJR岡谷駅前の再開発ビル「ララオカヤ」の壁面を使った住民参加型の作品制作など、まち全体を「屋外美術館」に見立て、アートを対話の媒介に暮らす人や、訪れる人に地域の価値を再発見できる視点を提供。ことしは新企画を盛り込んで内容の充実を図るほか、各催しの日程を分散させることでより参加しやすくする。
  実行委によると、会期は9月26日(土)から10月25日(日)まで。昨年も会場に設定した商店街をはじめ、中央通りのカネイチビルなど市内各所での開催を目指している。
 新企画のうち、ハンドメード作家の作品展示・販売、ワークショップなどを盛り込むクラフトマルシェ「ハシノウエ市」は、JR岡谷駅の南北を結ぶ自由通路での実施へ調整。このほか、地域の特性を生かしてものづくり企業と連携した内容も考えているという。
 同芸術祭は、2024年まで市内で開かれた複合アートイベント「おかやアートフェスティバルMIX」を刷新。芸術家の展示を見に来る側面が大きかった従前の課題を踏まえ、さまざまな人が運営、制作、協賛など多様な形で関われる参加型企画に生まれ変わらせた。既に協賛の受け付けは始めている。
 詳細は検討を進めており、実行委では8月末から9月頭ころには発表したいとしている。山本麻琴実行委員長(座長)は「昨年は手探りだったが、住む人や訪れた方に前向きな声を多くかけていただいた」と振り返り、「今回も住む街に愛着を持ち、ひょっとしたら芸術祭がなければ来ることを考えたこともない街に足を運んでもらえる機会にしたい」としている。
 (写真は、完成したポスターを手に開催をアピールする実行委のメンバー)