NEWS

貴重な軸装に関心寄せる 諏訪市の教念寺が国重文公開

2026年6月22日


 教念寺(諏訪市小和田、富田邦道住職)は21日、国重要文化財「絹本著色(ちゃくしょく)羅漢像」(双幅)を一般公開した。檀徒(だんと)や市民が足を運び、貴重な軸装に目を凝らした。
 「羅漢像」は鎌倉末期の作とされ、「羅ご羅(らごら)尊者」と「半陀迦(はんだか)尊者」を描いた2幅。いずれも縦136・4㌢、横53・3㌢の軸装。1801(享和元)年に伊勢宝積院の義音上人から同寺17世卓門上人へ贈られた由緒がある。
 経年劣化が進んだため、2020年6月から完全解体修理を実施。23年7月、5年ぶりに公開してからは、温度、湿度を管理しながら年1回の公開を続けている。
 併せて「當麻曼荼羅」も公開された。奈良県の當麻寺収蔵の国宝「綴織(つづれおり)當麻曼荼羅」の5回目の転写本とされる。1709年に転写後、52年、浅草寿松院から同寺へ伝わったという。縦480㌢、横425㌢という大きさや形式が原本に近く、歴史的な価値が高いとされている。絵解きも行われ、訪れた人たちが興味深そうに耳を傾けた。
 富田住職は「大事な宝。状態を維持しながら、市民にも公開していきたい」と思いを語る。本年度から檀徒会主務者に就いた男性(71)も「歴史的価値の高い軸装が市内にあることを知ってほしい」と話した。
 (写真は、當麻曼荼羅の絵解きを聞く参加者=奥に見えるのが「羅漢像」)