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戦後の文化振興担う「岡谷美術協会」に焦点当て作品展
2026年6月21日
岡谷市初の総合美術団体「岡谷美術協会」を紹介する収蔵作品展が、岡谷美術考古館で開かれている。「働く人々の生活に潤いを」と題し、戦後間もない発足当初から籍を置いた芸術家18人の作品を1点ずつ展示。かつて開かれていた協会展の様子を伝える写真や、第1回の目録などの資料も並べている。7月11日(土)まで。
同館によると、市内で花屋を経営していた杉田一郎が1946年に開いた華道展覧会に大きな反響があったのが協会発足の切っかけ。戦前まで「働く人々の街」という印象が強かった市の人々の心を豊かにしようという願いから、杉田が作家に協力を仰ぎ、翌年には絵画、工芸、書道、版画、写真、華道の75人で設立された。
共に市出身で童画家の武井武雄が初代委員長、洋画家の髙橋貞一郎が副委員長となり、設立初年度から協会展を開催した。年1、2回の頻度で開いたが1958年の第20回が最後となり、協会の活動も自然消滅。分野ごとのグループなどによる活動は続き、65年の市美術会発足につながったという。
会場には、24歳の若さで第1回から協会展に出品していたという田中隆夫が描いたヒマワリが題材の油絵や、八幡竹邨が孔子の言葉を元に制作した篆刻(てんこく)など幅広い分野の作品を展示。武井が協会設立前に立ち上げた文化団体「双燈社」の版画部会で教わり、協会展に出品した人たちの作品もある。
同館は「現在と違って文化イベントがほぼない中で意気込みを持って取り組んでいて、美術や文化を望む思いが強かったのが分かる」とする。
開館時間は午前10時〜午後6時。水曜休館。入館料は一般420円、小中学生180円。諏訪地域の小中学生と市内在住、在学の高校生は無料。問い合わせは同館(電0266・22・5854)へ。
(写真は、岡谷美術協会の会員だった作家の作品が並ぶ会場)
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