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「牛首紬」に焦点当て 岡谷蚕糸博物館で初の企画展

2026年6月12日


 石川県白山市白峰で古くから生産される「牛首紬(つむぎ)」に焦点を当てた初の企画展が、岡谷蚕糸博物館で開かれている。着物と反物、洋装計9点のほか、生産現場の写真パネルなどを並べ、戦後に本格的な生産が途絶えたものの復興した歴史や製法を発信。岡谷市出身のテキスタイルデザイナー宮坂博文さん(1925〜2013年)が現地で指導したことも紹介している。28日(日)まで。
 同館によると、紬は真綿から紡いだくず糸を使うことが多いが、牛首紬は2頭の蚕が共同で作った「玉繭」から取った「玉糸」のみ横糸に使い、縦糸は生糸なのが特徴。2本が絡み合った玉糸は操糸すると節ができ、独特の風合いになるという。
 1964年に牛首紬を復興させた西山産業開発(同県)から借り受けた着物などを展示し、中には江戸時代後期に作られたという打ち掛けも。婚礼衣装は生糸が使われた光沢のあるものが一般的で、珍しいという。
 同社が宮坂さんから製品作りの指導を受け、海外展開に当たっても後押しされてフランス・パリでの出展につながったこともパネルで紹介。牛首紬が使用された洋装2点も並べる。
 同館は「牛首紬の素晴らしさや、宮坂さんの功績に市民をはじめ多くの人に触れてほしい」と話している。
 午前9時〜午後5時。水曜休館。入館料は530円(中高生320円、小学生170円)。諏訪地域の小中学生と市内在住、在学の高校生は無料。13日(土)午前10時からは、同社の西山博之社長による講演会を同館で開く。要入館料。問い合わせは同館(電0266・23・3489)へ。
(写真は、牛首紬の着物などが並ぶ会場)