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御柱祭の上社御用材候補8本決定 伊那市高遠町で仮見立て

2026年5月19日


 2028年(令和10)年の諏訪大社御柱祭へ18日、上社の仮見立てが伊那市高遠町藤沢地区の私有林であった。記録が残る明治以降で初めてという私有林での検分は、「所有者や地区に迷惑をかけないために」入山者を制限。神職や大総代、上社の御柱山の管理に当たる「山作り」など約120人が参加し、計8本のモミを御用材の候補木に決めた。
 慣例で、下社よりも1年遅れで行われる。御用材を上伊那地域に求めるのは16(平成28)年の辰野町横川国有林以来、伊那市では初めて。
 一行は、上社前宮(茅野市)を参拝後に出発式を行い、村上益弘宮司は「きょうこの日が迎えられることをうれしく思う。代表での仮見立てとなるが、しっかりと検分が行われることを祈念する」とあいさつ。上社御柱祭安全対策実行委員会の樋口敏之委員長は、氏子らの制限への理解と協力で「上社のスタートが切れた」と感謝した。
 同社や実行委によると、候補木は私有林内の2カ所(標高約1050㍍)に立ち、最初の地点で本宮一、本宮二、本宮四、本宮三、前宮一の順に検分。別の地点に移動して前宮三、前宮二、前宮四の順で見定めた。それぞれ、モミの素性や大きさを山作りが説明した後、村上宮司が候補木としてよいか諮り、氏子は「異議なし」と応じたという。その後、柱の名前を墨書した木札を取り付けた。
 終了後、上社本宮(諏訪市)参集殿で取材に応じた村上宮司は「滞りなく終了した。好天に恵まれ、限られた方々ではあったが、無事に仮見立てを斎行できたことに感謝申し上げる」と述べた。
 諏訪大社御柱祭連絡協議会によると、正式に御用材と決める「本見立て」および伐採の日程は、今後の協議の中で決定する。
 (写真は、本宮一の候補木に見立ててよいか氏子に諮る村上宮司=伊那市高遠町藤沢地区の私有林で)