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伊那西高29年度から共学に 男子受け入れで生徒確保
2026年4月29日
伊那市にある私立女子校の伊那西高校は、2029年度から共学にすると発表した。少子化の影響で定員割れが続いていることなどが理由。男子用トイレや女子用更衣室など整備も進め、共学化に向けた環境整備も進めていく。
同校は、学校法人高松学園(飯田市)が運営。女子にも学びの機会を—と、1985年4月に開校した。同法人の初代理事長が大切にした「真宗の教育」を実現しようと、浄土真宗の教えを基にした学習に力を入れる。卒業生の数は6140人。
本年度の入学者は定員170人に対し、138人。同校によると、ここ数年、充足していない。同校は女子の学びの機会が開校当時に比べて増えたり、学びへの意識、環境が社会全体で変わったりしたとみており、共学化に踏み切り、生徒数の確保にもつなげたい考えだ。
共学に向けて、本年度から改修工事を始め、男子生徒用のトイレを新設する。現在は教室を更衣室としても使っているといい、空き教室に女子用更衣室を設けることも視野に入れる。男子と女子それぞれが生活しやすい環境を整えていく。
クラブ活動の在り方も考えていく。現在は8の運動クラブ、13の文化クラブ、4の同好会があり、「男子生徒がどう参加できるのか、検討していく」とする。クラブ活動と並行して学校行事も検討し、「大きな混乱が起きないようにしたい」とする。
同校は24日に開いた「中学・高校連絡会」で近隣中学校の教職員に説明。25日に開いたPTA総会で保護者に共学化することを伝えた。28日に取材に応じた原博文校長は「少子化の影響もあるが、浄土真宗の『心の教育』を男子にも伝えたい」と話した。
同校は来年度から、総合力を高める「普通コース」と、進路指導体制を充実させる「進学コース」に変えて、生徒の学び方に応じた3コースを新設する。男女共学を見据えた取り組みの一つ。来年度の入学生から適用とし、在校生は現行の2コースを継続する。
▽A▽B▽C—のコース。Aは高校生活を充実させる「Alive教養」、Bは興味を生かして進路選択を広げる「Bright学修」、Cは学力を伸ばす「Cultivate学究」に力を入れる。ローマ字の頭文字を取ったコース名にし、入学した生徒に好みのコースを選択してもらう。
県立高校の再編が進んでいるのを背景に、原校長は「特色を生かした学びを県立高校も大切にしている。伊那西高校は私立としての強みも生かしながら一人一人に合った、きめ細やかな学習の場をつくっていきたい。その生徒を支える環境をこれから整えていく」と話した。
(写真は、2029年度に共学となる伊那西高校)
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