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茅野市宮川田沢 長年住職不在の社宮寺再興へ
2026年4月10日
戦後に住職が不在となり、長らく地域住民により維持管理されてきた茅野市宮川田沢の社宮寺が再興する。仏法紹隆寺(諏訪市四賀)の岩崎宥全住職(47)が昨年5月、社宮寺の兼務住職に就任。檀家(だんか)は募集しないものの、地域の祈りの場として開かれた寺を目指す。12日(日)に「復興記念法要」を営み、合わせて本尊木造十一面観世音菩薩(ぼさつ)立像(木喰仏)を限定公開する。
岩崎住職によると、かつては諏訪大社上社の神宮寺「蓮池院」の末寺で、神仏分離により仏法紹隆寺の末寺となることで廃寺を逃れた。記録では1948年以降に住職不在となり、最後は岩崎住職の祖父が務めていたという。真言宗の寺籍も抹消され、近年は不活動宗教法人として県による行政指導の対象寺院となっていた。岩崎住職は「守られてきた寺や田沢地区の歴史を後世につないでいきたい」とし、合併や解散ではなく再興の道を選択した。
日々の管理運営は岩崎住職の弟子坂本宥空さん(48)が担う。修行も兼ねて「堂守」を務めるといい、坂本さんは「再興が一過性のものとならないよう、しっかりと寺を整えていきたい」と力を込める。
法要は午前9時半から。昔ながらの餅まきのほか、坂本さんによるお話会も予定。誰でも参列できる。駐車場は田沢公民館横の空き地を利用する。
12日に御開帳する十一面観音像は、茅野市指定有形文化財。市教育委員会によると、イチョウ材で作られた高さ94センチの立像で、背面には「天明六年(1786年)四月八日、木喰行道(もくじきぎょうどう)作」の銘。頭上に十面の童子のような化仏があり、木喰仏の特徴である笑いを表現している。岩崎住職は「木喰仏のファンの間では知る人ぞ知る仏像。大々的な御開帳は戦後、初めてではないか」とする。
公開は午前9時半〜正午。
(写真は、限定公開する十一面観世音菩薩立像を挟んで座る岩崎住職=右=と坂本さん)
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