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創作意欲と功績たたえ 赤彦文学賞・新人賞・短歌賞の授賞式

2026年3月30日


 第28回島木赤彦文学賞と第26回同新人賞、赤彦の没後100年と生誕150年記念事業として新設した短歌賞の授賞式が29日、下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館であった。約50人が出席し、受賞者の功績をたたえた。
 町と島木赤彦研究会の共催。赤彦の文学的功績を顕彰し、優れた業績を挙げた個人、団体に贈る文学賞を飛鳥游美さん(81)=石川県=、新人賞は渋沢たまきさん(茨城県)が受けた。このほか、赤彦の歌論の継承と同会や短歌界の発展に貢献したとして、丸茂伊一さん(96)=茅野市=に文学特別賞を贈った。広く短歌に親しんでほしい—と公募した短歌賞には、小学生から一般までの3部門に全国から515首が寄せられた。
 受賞者9人のうち6人が出席し、表彰状や花束を受け取った。初めての歌集「単独走者」で新人賞を受賞した渋沢さんは小諸市出身。「古い言葉の中に、自分の感覚に近いものを感じることがある。感性に沿う言葉を探り合って、歌として表現していきたい」とあいさつ。短歌賞の中学、高校生の部で優秀賞を受けた生徒は取材に「授業で初めて作った。朝、友達と学校に行く時に寒いなと思ったことを思い出しながら書いた」と話していた。
 式の後、江戸川大学名誉教授の下平武治さんによる記念講演会「赤彦と古實(ふるみ)—赤彦が望んだ歌誌『アララギ』の後継者は藤澤古實であった!—」があった。このほか、同館に下平さんが集めた書簡など古實に関する資料の寄贈も行われた。(写真は受賞者を囲んで記念写真に納まる出席者)