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考古学研究「藤森栄一賞」に2人 風間栄一さんと吉川耕太郎さん
2026年3月29日
県考古学会は28日、第50回「藤森栄一賞」の受賞者に、長野市埋蔵文化財センター所長補佐の風間栄一さん(59)=長野市=と、秋田県文化財保護室チームリーダーの吉川耕太郎さん(52)=秋田市=を選んだと発表した。いずれも考古学研究の業績や活動の実践が受賞にふさわしいとして、今回は2人を選出した。
風間さんは早稲田大学大学院修士課程を修了し、長野市で埋蔵文化財保護業務に長年従事している。従来は渡来系と考えられていた積石塚と合掌形石室について年代を整理。渡来文化だけでなく、日本の古墳文化の中で造り出されたと考えられると、新たな見通しを示した。
受賞が決まり、風間さんは「長野県が誇る偉大な先生の名前を冠した賞を頂けて、大変光栄に思っている。もう一歩踏み込んでいかなければと気持ちを新たにした」と語った。
吉川さんは明治大学大学院修士課程を修了後、秋田県立博物館などで勤務。東北地方をフィールドに旧石器時代から縄文時代までの石器を調査し、石材の産地と遺跡の関係などから、当時の社会構造や生活様式の研究に新たな視点をもたらした。
吉川さんは「石器は単なる古い石ではなく、かつて秋田に生きた人々の鼓動を伝えるバトンだと思う。足元に先人たちの宝が眠っていることに、子どもも大人も目を向けてもらいたいと活動を続けてきた。この賞はゴールではなく、新たな探究の始まりを期待されているものとして大きな責任を感じている」とコメントした。
同賞は諏訪市出身の考古学者・藤森栄一(1911〜77年)の業績を記念し、研究の発展に功績のある個人や団体を表彰する。同日開いた選考委員会(高橋龍三郎委員長)で、全国から推薦された候補者9人を審査し、全会一致で受賞者2人を決定した。
表彰式と記念講演会は6月13日(土)に県立歴史館(千曲市)で開く。また50回の節目として、4月19日(日)と9月20日(日)に東京都内で出張講演会を予定している。
(写真は、受賞の喜びを語る風間栄一さんと=右=、受賞者の吉川耕太郎さん=県考古学会事務局提供)
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