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諏訪市真志野山山論裁定絵図 歴史後世へ解説パンフ作成
2026年3月8日
322年前の江戸期1704年、諏訪市湖南の真志野村と伊那側の村々との境界争いに幕府が裁定を下し、現在まで守り続けられる「真志野山山論裁定絵図」を解説するパンフレットが刊行された。山林を維持管理する南真志野、北真志野両生産森林組合の関係者以外は知ることのなかった絵図や裁許状と解説をA1判カラーの大判に記載。山論を後世へ引き継ぎ、研究や学習に役立てられることを期待する。
両組合と南北両真志野区の役員ら9人でつくる刊行委員会(関仁委員長)が、本年度の「諏訪市がんばる地域支援事業」を活用して作成した。両組合が絵地図や関係資料を確認する2024年のお蔵開きの際、南真志野側から「後世に広く伝えたい」との声が上がり、同年に委員会を設立。準備を進めた。
実際の大絵図は2.9メートル×2.6メートルの大判。パンフレットの表面全面を使って、約5分の1の大きさで絵図を掲載。当時の裁定によって確定した、有賀峠、真志野峠を越えて上伊那側へ張り出した外山の境界を示した。墨筋の境界線の要所には奉行印が押されている様子も分かる。
裏には「信州諏訪郡両真志野村小河内村長岡村片倉村樋口村赤羽村沢底村論争裁決の条々」の裁許文と読み下し文。同山論の解説のほか、これ以前にもあった入会権を巡る論争、明治時代に起きた官有地化に対する民有地引き戻し訴訟を記す。お蔵開きの様子も6枚の写真で紹介する。
千部を作り、両区区民に配布するほか、お蔵開きの際に活用する。南真志野区の区長は「私財を投げ打って守った先人もいた。その思いを伝えられる資料になった」と喜ぶ。作成に尽力した委員会副委員長で北真志野区長も「若い世代にも知ってもらい、今後受け継いでいってもらう意識づけになれば」と期待する。15日(日)に湖南公民館で開く「楽しく読みとく湖南村誌講座」で披露する。
希望する山論研究者にも提供する予定。問い合わせは北真志野区長(電090・9664・1687)へ。
(写真は、完成した大型パンフレットを披露する南真志野区長と北真志野区長)
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