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製糸業と味噌(みそ)醸造業の関わりに焦点 岡谷蚕糸博物館で企画展
2026年3月8日
岡谷蚕糸博物館で、企画展「製糸業と味噌(みそ)醸造業」が開かれている。製糸工場の帳簿類やパネル資料など24点を並べ、明治期から昭和初期にかけて栄えた製糸業が、醸造業へ転換してみその生産地となった岡谷の歴史を紹介。製糸最盛期には、3万4500人いたという岡谷の工女の食生活にも迫る。5月24日(日)まで。
同館によると、1930年には岡谷に大小200余りの製糸工場があり、工女が人口の約半数を占めた。食事は全て工場が用意し、みそ汁に使うみそは膨大な量となるため、それぞれが原料を仕入れて醸造して賄っていた。
29年の世界恐慌の影響で生糸価格が暴落し、廃業する工場も出た。その中でみそ醸造へ転業する会社もあり、大正期に5軒だった醸造業者は、40年に48軒に増加。閉業した製糸工場の施設を購入しての新規開業もあった。
展示では、これらの歴史をパネルなどで解説。川岸地区にあった堀川組が1回の食事で出した300人分のみそ汁の食材や、献立簿を基に再現した三食のサンプルも並べる。帳簿類からは、製糸工場がみその仕込みや工女の食事のために多くの食材を仕入れていたことがうかがえる。
同館学芸員の原田留津子さんは「生糸からみそ造りへつながる意外な歴史を見てほしい。帳簿などを手がかりに、食という切り口で工女の生活の様子にも注目してもらえれば」と話す。
開館時間は午前9時〜午後5時。水曜と祝日の翌日は休館(21日と4月29日〜5月6日は開館)。入館料は530円(中高生320円、小学生170円)。諏訪地域の小中学生と市内在住、在学の高校生は無料。問い合わせは同館(電0266・23・3489)へ。
(写真は、工女に提供したみそ汁の食材のサンプルなどが並ぶ会場)
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