NEWS

下諏訪出身・野明銅メダル スピード女子団体追い抜き

2026年2月19日


 ミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート女子団体追い抜きは17日(日本時間17日深夜〜18未明)に準決勝以上と各順位決定戦が行われ、下諏訪町出身の野明花菜(立教大、岡谷南高出)らで臨んだ日本は銅メダルを獲得した。町出身の五輪メダリストは初めて。
 日本は、オランダとの準決勝に0秒11差で敗れたが、五輪で初めてのレースとなった野明が出場した米国との3位決定戦は3秒50差で勝利した。

母・三枝さん「大役果たしてくれた」

 ミラノ・コルティナ冬季五輪の女子団体追い抜きで銅メダルを獲得した野明花菜選手(21)は初めての五輪出場に加え、その初戦がメダルの懸かった3位決定戦となった。18日、下諏訪町役場で報道陣の取材に応じた元スピードスケート選手で五輪にも出場した母の三枝さん(54)は、プレッシャーのかかるレースを滑り切った娘に「お疲れさまと言ってあげたい」と涙をにじませた。
 18日未明の3位決定戦は、二女、三女と一緒に自宅のテレビで見守った。映像には映らなかったが、テレビ中継の解説で野明選手のスタートミスの発言を聞き、「とちっちゃったな」と心配に。その後は、痛くなるほど手を握りしめ、アクシデントがないことをひたすら祈りながら見ていたという。「最後ぐらっとなった(バランスを崩した)けれど何とかゴールし、大役を果たしてくれた」と安堵(あんど)の表情で振り返った。
 レース終了後、忙しい野明選手を思い三枝さんからは連絡を控え、現地にいる同じく元五輪選手の父の弘幸さん(51)とやり取りしたという。その後、野明選手からメンバーとコーチと共に写った写真と「ありがとうございました」というメッセージが送られてきたといい、「それでやっと実感が湧いた」。
 代表メンバー4人のうちレースには3人が出場する団体追い抜き。両親は「仮に出られなくとも、高木美帆選手ら3人と練習を積み重ねて生活を共にすることで、いろいろなことを吸収するはず。その経験が今後の競技人生に必ず生きる。本人が全力で取り組むだけで十分」と感じていたという。
 結果的には銅メダル獲得に貢献し、「銅メダルか、メダルなしか、という何かを得られ、何かを得られない状態の緊迫感は私たちの想像を絶する。どうやって緊迫感と向き合ったらいいか、これから学んでいくと思う」と三枝さん。大舞台での経験が今後の更なる成長につながることを期待していた。
(写真は、取材に応じる三枝さん)