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諏訪蚕糸野球部資料を有形民俗文化財に 岡谷市教委が審議会諮問

2026年1月28日


 岡谷市教育委員会は26日午後、岡谷蚕糸博物館で市文化財保護審議会(宮坂春夫会長)を開き、諏訪蚕糸学校野球部関連資料1式(10点)の市有形民俗文化財指定を諮問した。市教委では指定の理由を「当時の本市産業界の経済力による住民生活への影響を象徴するもので、市の歴史的変遷、時代的特色、地域的特色を捉えている」としている。審議会では特に異論はなく、3月に指定を答申する。
 指定対象の10点は、岡谷工業高校同窓会が2022年に約2600点、23年に約150点を市に寄贈した資料の一部。この中には、1929、30年に全国大会に出場(30年は準優勝)し、29年12月から翌年1月にかけて台湾遠征で全勝を果たすなど黄金期を迎えた諏訪蚕糸学校野球部の資料が含まれている。
 指定対象とした10点は、台湾に遠征した際の試合球4点、台湾遠征全勝トロフィー、野球部後援会長だった製糸家が送った激励文3点など。寄贈を受けた資料は26年ころから71年ころまでと幅広いほか、保存状態が悪かったり記録が不鮮明だったりするものもあることから、市教委では「特に諏訪蚕糸学校の野球部がめざましい活躍を見せた29〜30年にかけての資料のうち、野球部活動の黄金期を象徴し、保存状態が良く、使用年代が明確に記録されている」として対象とした。
 諮問を受けた審議会では、甲子園歴史館に貸出展示中の全勝トロフィーやバットなどを除く実物を調査。試合球や製糸家が野球部に送った激励文(手紙)を見て保存状態などを確認した。宮坂会長は取材に「製糸家の経済力など当時を物語る貴重な資料であることは間違いない。全国的にも珍しいことが大きな特徴」と話した。
(写真は、台湾遠征試合球など実物を見る委員)