NEWS

箕輪町から初の女子プロサッカー選手 髙橋千空さん

2026年1月21日


 箕輪町八乙女出身の髙橋千空(ちひろ)さん(22)=山梨学院大=が、日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に加盟するAC長野パルセイロ・レディースへ入団することが決まった。町初のプロサッカー選手で、ポジションはゴールキーパー。髙橋さんは「小学校の時からサッカーを続けられたのは、町の皆さんや支えてくれた人たちのおかげ。恩返しができるように頑張りたい」と意気込みを語る。
 サッカーとの出合いは小学4年生の時。両親からの「何か運動をしてみては」との勧めで、箕輪少年サッカークラブに入った。当時のポジションはセンターバック。男子ばかりの中で「付いていくのが精いっぱいだった」と語るが、「親に褒められるのがうれしくて」練習に励んだ。6年生で県サッカー協会の強化プログラム「県女子トレセン」に選抜され、初めてゴールキーパーを務めた。
 中学進学後は、父親の真一さん(49)が、「サッカーに打ち込める環境を」と、知人でサッカー指導者の前沢晋さん(47)=伊那市=と共に立ち上げた女子チーム「箕輪レディースFC」で練習を重ね、3年生では世代別日本代表候補にも選ばれた。
 より良い練習環境を求めて神奈川県の高校に進んだが、指導者との方向性の違いなどに悩んで心身のバランスを崩し、挫折を経験。町に戻って通信制の高校に通いながら回復を図る中で、「もう一度サッカーと向き合おう」との思いに至り、縁があった山梨学院大の女子サッカー部の練習に参加し、汗を流した。
 同大のスポーツ科学部に進学し、女子サッカー部に所属。2年生のインカレではベンチ入りし、チームは初優勝。「勝利に貢献できたことが本当にうれしかった」と振り返る。3年生のインカレは準優勝、4年生時は優勝を果たした。大学でのサッカー生活は「『楽しい』より『苦しい』が大きかったが、それでもやりきれたのは大きな財産になった」と自信を付けた。
 176センチの長身が、ゴールキーパーとしての強み。「チームのみんなが安心してプレーできるように後ろを守るのが役割。冷静でなければいけないけれど、負けているときには『大丈夫』と声かけをして、一番熱くもいなければいけない。『自分の感情よりもチームのために』が一番必要なポジション」と話す。
 WEリーグの複数のチームから声がかかる中、県内に本拠地を置く長野パルセイロに入団を決めた。2月に合流を予定している。「自分がプロになれるという実感がまだないが、できることをちゃんとやって、まずは試合に出られるように頑張りたい。ぜひ(ホームスタジアムの)長野Uスタジアムに観戦に来てもらえたら」と笑顔を見せる。
(写真は、AC長野パルセイロ・レディースへ入団が決定した髙橋さん=町内練習場で)