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「御諏訪太鼓」廃棄革を作品に かばんや靴、照明など13点

2026年1月14日

 クリーマ(本社・東京都)が運営するハンドメード作品のマーケットプレイス「Creema」で、諏訪大社の太々神楽(だいだいかぐら)として岡谷市に伝わる「御諏訪太鼓」の廃棄革を再利用した作品が販売されている。太鼓製造で生じる端材や、力強い響きで祭りを支え役目を終えた革が、県外の作家11人の手によって、かばんや靴、照明など13点に作り替わった。
 同社によるものづくりを通じた地域創生事業「日本の祭×Creemaアップサイクルプロジェクト」の一環で、岡谷商工会議所が同社に委託する形で行う。作家に募ったアイデアを同社社員や、廃棄革を提供する諏訪響太鼓店(同市)役員の山本麻琴さん(44)らが選考し、昨年9月中旬に販売作品を決定。クリーマによると、「御諏訪太鼓が紡いできた歴史や、太鼓を使ってきた人たちの思いをくみ取った作品」を選んだ。
 色むらやしわがある打面を本体側面に使ったトートバッグ、太鼓の製造過程で刻まれた縫い目や、穴が残る笠(かさ)が趣深いランプシェードなどがあり、山本さんは「使い終えた革に新しく命を吹き込んでくれた。太鼓を作る側が想像もつかない物もあった」と独創性に驚く。「太鼓は関わる人が限られる」とし、身に着けられる雑貨に替わることで、太鼓や革が「身近な存在になると想像させてもらえた」と語った。
 販売のほか、17(土)18(日)両日に、東京で開く作り手の祭典「HandMade In Japan Fes’冬(2026)」(クリーマ主催)での展示や、2社の事業実施に一役買った商議所による岡谷市内での展示も予定する。山本さんも「岡谷や諏訪地域の人にも見てもらえる機会をつくりたい」としている。