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清流に実浸し甘み増 辰野町の特産目指し「寒ざらしそば」仕込み

2026年1月13日


 辰野町商工会青年部と川島の入浴、宿泊施設「かやぶきの館」は12日、川島の横川川で、冬にソバの実を清流に浸して作る「寒ざらしそば」の仕込みをした。寒ざらしそばは江戸時代に旧高遠藩の藩主に献上されたとされ、同部は伝統的なそばの製法を再現し、町の特産品にしようと取り組んでいる。会員と同施設の関係者ら13人が「蛇石キャンプ場」近くの川を訪れ、玄ソバ約80㌔を浸した。
 同部は2022年からソバの栽培に取り組む。寒ざらしそば作りは、寒ざらしそばの商品化を進める山形村商工会青年部と24年に知り合ったのを機に始めた。これまで同村の川や横川川の支流に漬けたことはあるが、横川川に浸すのは初。今回は、同じく寒ざらしそばの商品化を目指す同施設と連携した。
 昨年に町内で栽培して収穫した「信濃1号」などを使用。実は網目状の袋に入れて水流に乗せ、流れの遅い箇所の水深1.5㍍ほどの川底に沈めた。今月末から2月初旬に引き揚げて寒風にさらし、製麺する。出来上がった寒ざらしそばは、7月に同施設などで提供する予定だ。
 寒ざらしそばは、冷たい清流に当てることで甘みやうまみが増すとされる。中村陽一部長(43)は「町内産のソバを使った取り組みの輪が徐々に広がっている。おいしい寒ざらしそばになってほしい」と期待。同施設の伊藤優代表(64)は「自然の寒さを利用した、生活の知恵から生まれた食べ方。多くの人に届けたい」と話した。
(写真は、玄ソバを横川川に浸す青年部員ら)