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諏訪市のゆめプロがW受賞 地域課題解決への取り組み評価

2025年12月27日


 諏訪市教育委員会の「すわ未来創造『子どもゆめプロジェクト』(ゆめプロ)」が、地域課題の解決に向けた取り組みを表彰する第13回「プラチナ大賞」会長特別賞と、県が実施する「信州SDGsアワード2025(学生部門)」を受賞した。三輪晋一教育長は「これまでに参加してくれた児童生徒の取り組みが評価された」と、子どもたちの学び合いを支える多くのつながりに感謝した。
 ゆめプロは、市内の小中学生が学校や年代を超えて学びを探究する事業で、23年度にスタート。本年度は第3期生のキックオフイベントを5月に開き、諏訪湖や霧ケ峰、地元企業などでフィールドワークに取り組んだ。11月には、全15回の活動の締めくくりとして、地域課題の解決に向けたアイデアを市長と教育長に提言した。
 一般社団法人プラチナ構想ネットワーク(東京都)などが主催する「プラチナ大賞」は革新的な発想や技術で、社会課題の解決を目指す自治体や企業の取り組みを表彰する制度。全国50件の応募があり、大賞と優秀賞以外に、特に期待できる取り組みとして会長特別賞10件を選出した。
 県の「信州SDGsアワード2025」は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを表彰する。県全体で23団体の応募があり、学生部門で6団体、企業・団体部門で5団体が受賞した。
 24日、報告会が市長室で行われた。金子ゆかり市長は「ゆめプロのような学びが将来の標準になれば。表彰は、この実践が県や全国の教育に良い影響を与えるという期待の表れだと思う。大いに自信を持って、来年度につなげてもらいたい」と述べた。
 三輪教育長は「学校教育と学校以外の連携によって学びの輪が広がっている。いろいろな関係者や事業者、行政と関わりを更に深める仕組みをつくり、ゆめプロをブラッシュアップさせていきたい」と語った。
 (写真は、ヒシ取りを通じて諏訪湖の環境を考えたフィールドワーク=6月28日)