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高校生がコンビニ運営 JR茅野駅前の「ヤツガタケマート」
2025年12月24日
諏訪地域の高校生が、JR茅野駅東口前でコンビニエンスストア「ヤツガタケマート」の運営に奮闘している。同所にあったコンビニの閉店を受け、復活を望む声に応えて駅前ビル「ベルビア」2階に中高生の居場所「CHUKOランドチノチノ」を立ち上げた半田裕さん(原村)が仕掛け人に。4月にオープンし、現在は生徒13人が地域の企業と共同で運営する。
半田さんは開店を考えるに当たり、「大手のコンビニでは面白くない」と思案。憩いの場や、集いの場を提供するためにも地域らしい形でやってみようと独自路線を模索し、挑戦するなら「八ケ岳らしさ」と「高校生の力」をかけ合わせた新しい姿にしようと決めた。
自身も高校生をサポートしつつ、物件のオーナーでもあるイマージ(本社・茅野市)も協力。興味がありそうな高校生に声をかけるところからスタートし、店舗の改装やペンキ塗りなどの内装、ロゴのデザイン、商品選びなどの準備を進めてオープンさせた。
生徒が考案したオリジナル弁当 26日に販売
26日(金)午前11時からは高校生が考案し、野沢菜や「山賊焼」「キムタクごはん」といった信州らしいメニューを詰め込んだオリジナル弁当「ヤツマの高校生が考えてみた!あの頃の給食的な弁当」を同店で販売する。当初用意した50食は、あっという間に予約で埋まるほどの反響があり、追加で当日販売分の10食を用意した。
「地域に関わることがしたい」「店の売りになるような看板商品が欲しい」と生徒がイマージに相談したのが切っかけ。10月から意見を出し合い、「地元の給食で食べた料理をひとまとめに」との提案を採用して「小中学校の給食で記憶に残っているメニュー」をテーマに決めた。半田さんの支援に加え、同社が経営する茅野市民館併設の飲食店「カフェアンダンテ」店長兼料理長の堀内諭さんに全面協力してもらい、一緒にレシピを考案した。
堀内さんは「地域の人に喜んでもらいたいと思う気持ちは同じなので、協力させていただいた。楽しそうに取り組んでいる姿が印象的だった」と振り返る。中心メンバーで、高校3年の塩澤共居さん(18)=原村=は「みんなで力を合わせて手作りした商品が形となり、良い味に仕上がった」と胸を張る。
弁当は1個1200円で、なくなり次第終了。
(写真は、26日の販売用の弁当を手にする半田さん
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