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第4弾きょうから販売 原田泰治さん「干支缶バッジ」
2025年12月20日
画家の原田泰治さん(1940〜2022年)が生前描いた干支(えと)のイラストを使った「干支缶バッジ」シリーズ第4弾が出来上がった。来年の主役の馬もこれまで通り民芸品の置物を題材にし、原田さんが70歳代半ばに記した色紙から選んだ。きょう20日から市原田泰治美術館やネット通販で販売する。
干支シリーズは、生前の色紙からデザインを起こしてきた。今回は14(平成26)年元日のもの。親族や親しい友人らに20枚近く贈った1枚から取り上げた。色紙には「努力と忍耐あれば人生の峠は越えられる」の言葉が添えられていた。
生前、原田さんは40年以上前から早朝の杖突峠へ初詣に出かけて初日の出を仰ぎ、諏訪大社上社本宮を参拝するのが恒例だった。その日には気心知れた同行者に色紙を渡していた。途中からは東京都内で元日を迎え、翌日のラジオ放送に出演するのが常だった。13年前に長女の美室さん夫妻が戻ってからは、自宅で元日を迎えるようになったが、早朝に初日の出を拝むことは欠かさなかった。色紙のプレゼントは、16年ころまで続いていたという。
原田さんの作品や著作権を管理する「ナイーフギャラリー」(諏訪市城南)が製作した。卯年の23年から干支缶バッジをシリーズ化し、12年間かけて製作を続ける。「当時は部屋の中に色紙を並べ、線描や着色を時間差で進めていた」と、代表取締役を務める美室さんは思い出を語る。「父の記憶を持ち続けてもらったり、美術館に足を運んでもらったりする切っかけになれば」と願う。
諏訪市原田泰治美術館や原田泰治オフィシャルサイトからつながる「Taichan Shop」で扱う。価格は、税込み330円。竜の缶バッジも年内販売中。問い合わせは同館(電0266・54・1881)へ。
(写真は、2014年に原田さんが書いた色紙を手にする美室さん)
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