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「富士見百景」をアピール 下諏訪町のみずべ公園にライブカメラ

2025年12月19日


 下諏訪町は、国土交通省関東地方整備局の「関東の富士見百景」に選定されている諏訪湖畔の景色をアピールしようと、みずべ公園内にライブカメラを設置し、動画共有サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。諏訪湖と共に、南東の山の切れ目から富士山がそびえ立つ絶景が町内で見られることを紹介し、現地を訪れてもらう切っかけとなることを期待している。
 町によると、「下諏訪町湖浜」として選定された現地では、糸魚川静岡構造線と中央構造線が交差する諏訪湖の地形により、遮られる物もなく一直線に富士山を眺められる。これまで、同公園近くに設置した眺望ポイントの看板や、まち歩きマップなどで景色をPR。リアルタイムで眺望を楽しんでもらおうと、カメラの設置と動画配信を決めた。
 カメラは防災行政無線屋外スピーカーの支柱、高さ約10メートルの位置に取り付けた。町の公衆無線LAN(ラン)と内蔵されたアプリケーションを使い、直接機材から動画を配信。「下諏訪観光【公式】」のアカウントから随時ハイビジョン映像が見られ、町の観光情報サイトや町ホームページからアクセスできるようにしている。事業費は約86万円。
 18日、カメラ設置の委託業者と町産業振興課職員が現地に集い、工事の完了を確認して本格的に配信を始めた。樫尾光洋課長は「動画で富士山を確認して駆け付けたり、湖面の結氷具合を見たり、活用方法もいろいろ考えられる。現地に来てまち歩きもするなど、町内の観光に役立ってほしい」と話していた。(写真は動画で配信している下諏訪町の富士見百景)