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「諏訪版すごろく」が完成 盤上でまちを巡って認知症予防
2025年12月13日
県シニア大学諏訪学部卒業生有志でつくる「みづうみの風」は、県福祉大学校(諏訪市清水)介護福祉学科の協力を得て、回想法を盛り込んだ諏訪版オリジナルすごろくを完成させた。同市上諏訪地区を対象エリアに、湯小路いきいき元気館を振り出しに五蔵、温泉施設、神社、商店などを巡って31カ所目の県福祉大学校で上がりとなる。同会の清水正友代表(77)は「認知症予防に広く活用してもらえたら」と期待を寄せる。
「すごろくでめぐる諏訪のまちと記憶」はB2判の四つ折り。見開き部分を盤面にし、すてきなストア、食、住、歴史のジャンルで色分けした31カ所を、さいころの出た目の数だけ進む。例えば通常マスは「有名な五蔵が集まっているよ!どの蔵のどんなお酒が好みかな」(五蔵)、特殊マスは「御神渡り出現で大喜び!2こま進む」(八剱神社)、「長風呂しすぎてのぼせた。1回休み」(片倉館)など、ほほ笑ましい言葉が並ぶ。
表紙に学生のイラストと遊び方ルール、紹介した場所の地図や一覧表を記載。自分で作る紙製のさいころやマスも添えた。
同会と同学科は2022年から毎年度、地域住民を交えた回想法を実践する授業を大学校で開いてきた。この6月、まち歩きを基に、巡った箇所を学生たちがすごろくにして公開講座で役立て、好評だった。これを受け、同会は同市の助成金を確保して諏訪ならではのすごろく作りに着手した。
12日には、同学科学生らを交えたお披露目会を赤羽根のビオレホール・染物回想館で開いた。同大学校の熊谷満校長は「学校でも何とか普及させる方法を模索している」、田丸美咲教授も「貴重な経験をさせてもらった。世代間の交流が生まれることを願う」と今後の活用に期待。学生(21)も「諏訪の魅力がもっと伝わっていけば」と思いを込めた。
1500部作成。今月下旬から同大学校や協力店舗へ配布するほか、市役所観光課窓口やビオレホールにも置く。
問い合わせはビオレホール(電0266・52・0461)へ。(写真はすごろくを認知症予防に役立ててと呼びかける清水代表=右=と学生)
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