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おかや演劇祭が開幕 7日まで稽古の成果披露

2025年12月6日


 第19回「おかや演劇祭」が5日、カノラホールで始まった。岡谷市民文化祭の最後を飾り、7日(日)まで9団体が出演。初日は川岸小学校4年51人が、諏訪の民話を題材にした創作劇3作品を披露し、はつらつとした演技でトップバッターの大役をこなした。
 総合学習の一環で、「岡谷に関わるもの」を題材にしようと、1学期から地域の民話を調べるなど準備してきた。台本や小道具も手作りし、諏訪の龍神伝説を基にした演目「竜神様と太鼓祭り」には、段ボールで作った全長約3メートルの龍神が登場。軽快な曲調に編曲された県歌「信濃の国」に乗せて、龍が舞台上を動き回った。
 続く2作目「火ともし山」に出演した児童(10)は、練習で演者16人をまとめるリーダーを担った。本番を終え「緊張したけれど演じていて楽しかった。(観客が)真剣に見てくれた」と晴れやかな表情を見せた。
 学校が学年単位で出演するのは初で、劇を見守った小林史樹実行委員長は「大きな声を出して表現する姿に感動した。諏訪に伝わる話のアレンジもよく構成されていた」と評価。同校の出演を切っかけに「ほかの学校も(演劇祭に)興味を持ち、参加してもらえたら」と次回に期待した。
 市教育委員会が主催し、「やりたいもんシアター」を副題に多様な舞台芸能を届ける。初日は、ほかに宵待ちハニーが出演。6日は3団体、最終日は4団体が出演する。出演時間は市ウェブサイトなどで確認できる。
 (写真は、演劇祭のトップバッターを務めた川岸小4年)