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コハクチョウ諏訪湖悠々と 冬の使者舞い降りる

2025年12月4日


 岡谷市の諏訪湖畔で3日、今季初となるコハクチョウの飛来が確認された。諏訪湖白鳥の会によると、1974年から52季連続。昨年より4日早いが、平年並みという。午前中には、岡谷南高校近くの塚間川河口で羽を休める2羽が見られ、多くの人が足を止めて「冬の使者」の訪れを喜んでいた。
 飛来したのはいずれも成鳥で、つがいとみられる。同会の花岡幸一さん(70)=同市=が同日午前4時ころに知人から知らせを受け、同8時半ころに横河川河口近くで確認したという。
 同10時過ぎには、塚間川河口付近に数人が集まり、岸近くを連れ立って泳ぐ姿を遠巻きに見つめたり、スマートフォンやカメラを向けたりしていた。飯田市から親子3人で訪れた男性(53)は「人が集まっていて、偶然見ることができた。得をした気分」と笑顔を見せた。
 同会によると、昨季に確認したのは15羽が最多で、越冬したのは2羽だけだった。温暖化の影響で市内に来る前に立ち寄る新潟県に餌が多いといい、花岡さんは「数は増えないかもしれない。20羽くらい来てくれれば」と期待。観察する際には「勝手に餌を与えず、野鳥としての白鳥を見てほしい」と協力を呼びかける。
(写真は、連れ立って泳ぐコハクチョウ=3日午前10時40分ころ、岡谷市の塚間川河口近くで)