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既存ICから「交通分散」 諏訪湖スマートIC開通で 県が交通量調査の結果公表
2025年11月28日
県は27日、中央道諏訪湖サービスエリア(SA)に接続する「諏訪湖スマートインターチェンジ(SIC)」の開通に伴い、周辺道路で実施した交通量調査の結果を公表した。8カ所の調査地点のうち、岡谷インターチェンジ(IC)、諏訪ICの入り口とも供用開始前と比べて通行する車両の数は減り、同日の会見で県諏訪建設事務所の木下英樹所長は「広域的な見方としてSICの供用開始で、既存のICからの交通分散が図られている」などと述べた。
調査は供用開始前の5月と開通後の10月、両ICやSICに関わる8カ所で実施。岡谷ICは前後の比較で124台減の8525台、諏訪ICは796台減の9382台。SIC整備に伴い、「諏訪湖スマートインターチェンジ入口」交差点(岡谷市)から、SICへ向かうアクセス道路として新たに設置された県道諏訪辰野線途中は1778台だった。
調査はこのほか、県道岡谷茅野線の「石舟渡」交差点(諏訪市)と「小坂」交差点(岡谷市)などでいずれも5月と10月の平日午前7時から午後7時まで行った。
岡谷ICの内訳を見ると、供用開始の前後で乗る側が減り、降りる側が増えており、同事務所は「乗る側は東京方面へ向かう車両が岡谷ジャンクション(JCT)工事を考え、諏訪湖SICを利用した影響」「降りる側は岡谷JCTの工事影響を考えた車両が、多く降りている」とみる。諏訪ICは乗る側、降りる側いずれも減っており、「供用開始による交通の転化があったのではないか。街中の国道通過を避けようとした一因も考えられる」と推測した。
SIC入口交差点付近の岡谷茅野線についてはいずれの地点も数%の増減で、木下所長は「ほとんど影響はなかったとみている」ものの、地元住民の安全を心配する声も踏まえ、これまでの対策に加えて「不安解消へ岡谷市、警察と情報共有して何ができるか考えていきたい」とした。
(写真は、日々車両が行き来する諏訪湖スマートIC=27日)
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