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諏訪市の仏法紹隆寺と甲立寺で29日「双龍参り」 特別朱印頒布や寺宝公開も

2025年11月26日


 江戸時代、高島藩主の祈願寺だった仏法紹隆寺(四賀桑原、岩崎宥全住職)とその末寺で藩主祈願所だった甲立寺(小和田、小林崇仁住職)が29日(土)午前10時から午後4時まで、「双龍参り」を開く。両寺院で特別朱印頒布や寺宝を公開する。甲立寺で特別護摩祈とう、茶話会などを開く。
 両寺院は、音読みで「しょうりゅう(昇龍)」「こうりゅう(降龍)」を名にいだく。60年に1度の甲辰(きのえたつ)年に合わせ、昨年初めて企画し、好評だった。
 龍を縁にする特別朱印は、紹隆寺が「昇龍」の文字と絵、高島藩の梶の紋、甲立寺は「降龍」の文字と絵、十一面観音が入る。各100枚作り、両寺を訪れて入手して二つを合わせると背景の高島城が完成する。甲立寺小林住職の妻、志保さんが消しゴムはんこで原画を作った。図柄は印刷したはがき大。奉納料500円。
 午後4時からは甲立寺で特別護摩法要。引き続き、4時45分から茶話会に入り、両寺院の歴史などをひもとく。
 甲立寺の小林住職(52)は「昨年は開始2時間ほどでご朱印がなくなる人気だった。両寺を参り、勝運、幸運上昇につながってほしい」と話す。
 紹隆寺は1400年代の中興とされ、一時「青龍寺」と呼ばれた時代もあった。青龍の方角にあり、「清龍権現」も祭られている。甲立寺は1500年代、武田信玄の中興とされ、この時代、信玄から拝領された際に「甲龍寺」と記載された文書も残る。明治以降は小和田地区を中心にした信徒が守る。第2次大戦後、宗派が分かれて岡谷市の平福寺が住職を兼務するようになった。
 問い合わせは紹隆寺(電0266・52・2241)か甲立寺(電0266・52・5417)へ。