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辰野町小野酒造店で新酒完成 「酒林」つるしてPR

2025年11月22日


 辰野町小野の「夜明け前」蔵元の小野酒造店は21日、新酒の完成を知らせる「酒林(杉玉)」を軒先につるした。従業員が昨年から1年間飾った酒林とかけ替え、新酒の発売を祝った。
 酒林は直径80㌢の大きさで、重さは約40㌔。地元産の杉の葉でこしらえ、しめ飾りも取り付けた。青々とした玉は次第に茶色く色づき、色の変化で日本酒の熟成が進んでいることを表すという。
 発売した新酒は「にごり酒」。県内産の酒米「美山錦」を使って仕込み、発泡感のあるフレッシュな味わいが特徴という。米価の高騰や夏の高温など、酒造りの環境は年々厳しさを増しているが、今季も「上々の出来」とする。
 同社の昨季造った酒は、国内外の数々のコンクールで入賞を果たした。小野能正社長は「毎年環境が違うため、心を新たに酒造りをしないと良い酒はできない。待ってくれている人に、納得の酒を届けたい」と話した。
 にごり酒は720㍉㍑瓶で1760円(税込み)。12月上旬には純米吟醸「生一本」の搾りたて生酒も販売を開始する。問い合わせは同社(電0266・46・2505)へ。
(写真は、新しい酒林を軒先につるす従業員)